依頼者は、飲食店を始めるため、店舗を譲り受け、知人から資金を借入れて、店舗内を改装し開業に向けて準備をしていました。ところが、営業の許可が下りず、一旦断念せざるを得ませんでした。その後、ある会社の実質的な経営権を取得することができ、知人や金融機関から資金を借入れ、飲食店を始めました。数か月間営業しましたが、従業員の確保が難しくなくなり、閉店しました。
やがて、裁判所から支払督促が届き、返済に困り、当事務所に相談にいらっしゃいました。
事業に失敗し、多額の借金を抱えることになった会社員60代男性の事例
- 性別:男性
- 年代:60代
- 職業:会社員
- 債務額:約6600万円
- 手取り月収:約13万円(家族全体 約23万円)
相談の内容
結果
自己破産の申立てを行いました。ローンを完済しないうちに車を転売したり、2度にわたり事業資金を安易に借入れするなどしていたため、簡易管財事件となりました。破産管財人に対し、事業資金の借入の経緯や使途を詳しく説明し、管財業務に協力した結果、無事、免責許可決定も得られ、借金は全額免除されました(受任から申立てまで約8か月、申立てから約1年後に免責許可決定。)。