債務整理をしても携帯電話・スマホを使い続けられるか? |福島の債務整理・借金問題の弁護士相談【福島いなほ法律事務所】

債務整理をしても携帯電話・スマホを使い続けられるか?

回答:携帯電話・スマホを使い続けることができる方がほとんどです。

 

以下、場合を分けて説明いたします。

 

第1 任意整理を行う場合
携帯電話会社を除外して任意整理の手続きを行うことによって、同じ携帯電話・スマホを使い続けることが可能です。

 

第2 破産・個人再生の手続きを利用する場合

1 月々の支払金額が高額でない場合
携帯電話・スマホの機種代金の分割払いをしているような場合であっても月々の支払金額が高額でない場合には、携帯電話・スマホが生活にとって欠かせないものであることもあり、事実上使い続けられる可能性が大きいと思います。

2 クレジットカードで携帯電話・スマホ料金を支払っている場合
この場合使い続けるには、債務整理の手続きに入る前に、預金口座振替で携帯電話会社に直接支払う方法に変更する必要があります。また、ドコモのdカード等後払い決済を利用しているような場合も、債務整理の手続きに入る前に、dカード等後払い決済利用を止めていただく必要があります。

3 月々の支払金額が高額でも、家族や親族で資産収入があり、協力してくださる方がいる場合
家族や親族で資産収入があり、協力してくださる方がいる場合には、債務整理をする方に代わり、滞納料金や機種代金を支払っていただく(第三者弁済)ことなどで、同じ携帯電話・スマホを使い続けることが可能です。
第三者に弁済していただくのは、破産法で禁止されている偏頗弁済(債務者が、一部の債権者だけに優遇して返済をする)を避けるためです。

4 以上の方法がいずれもできない場合
他の携帯電話会社と新たな契約をする必要があります。
その場合の注意点は、以下のとおりです。

(1)元の携帯電話会社との通信契約の解約前、かつ債務整理の受任通知を発送する前に乗り換えの契約をすること。
債務整理の受任通知到達などにより、通信料金が未払いで契約解除(利用者からの申し出による解約の場合を含む)となった場合、TCA(電気通信事業者協会)の不払者情報交換制度(情報交換の期間は契約解除後5年以内、自己破産の免責決定を受けた場合、これをFAXなどで元の携帯電話会社に送ることによって不払者情報から除かれます。なお、個人再生の再生計画認可決定を受けても除かれません。)により、TCAに加入している携帯電話会社とは新規契約ができない可能性が大きくなります。そのため、通信契約解除前に別の携帯電話会社と契約する必要があります。
TCAについては、以下のURLを参照。
不払者情報の交換制度について(情報交換をする事業者も記載されています)詳しくは、https://www.tca.or.jp/mobile/nonpayment.html

TCA相談窓口
電話受付 03-4555-4124
受付時間 平日9:30から17:00まで

(2)通信料金の未払いがあって他の携帯電話会社と新規契約する場合、ナンバーポータビリティーの手続きを利用することができず(滞納通信料金を解消しないと予約番号が発行してもらえない可能性が大きい)、携帯電話・スマホの番号が変わる可能性が大きくなります。

(3)分割払い中の機種について、携帯電話・スマホを返還しなければならないかどうかについては、契約内容によります。

(4)携帯電話・スマホを返還する必要がない場合、(2021年10月以前に発売された機種でSIMロックされている場合、元の携帯電話会社に解除してもらい、)SIMのみを契約するなどして同じスマホを使用継続できる場合もあります。

(5)携帯電話・スマホを返還しなければならない場合には、一括で買える、安い機種を購入する必要があります(①個人信用情報機関に事故情報が登録されているため、通常、分割では購入できません。②申立て直前に高額の機種を購入すると、 浪費とみなされる可能性があります。その場合、裁判所は、自己破産の場合には免責を認めなかったり、個人再生の場合には返済額に購入額を上乗せすることなどがあります。)。

以 上

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